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夏期講習会案内 大堀求の「ハイレベル生物講義」その3

今回は、夏期講習会「ハイレベル生物講義」の特徴、各章(第4・5章)の代表的な問題を紹介しますね。

第4章「遺伝子」

演習1:最初からパワー全開問題。いわゆるDNA・RNAなどの遺伝子問題とメンデル遺伝とが融合した問題。両者が頭の中でちゃんとつながっていますか? 前半の「終止コドンが終止でなくなってしまう」という突然変異問題。さらにその変異を抑制する変異の考察にはひらめきも要求されますよ。

演習3:一難去ってまた一難。演習1でさえ難しいのに、これは・・・国語力・生物学的知識がそろっていないと「何を言っているのかわかんな~い」で終わってしまう問題。大堀の講義で理解を深めましょう。

演習4:プラスミドを使って遺伝子を導入する問題。実験考察問題なのですが、こうした先端技術問題は、一度解いておくと他の問題に使い回しが効く知識をたくさん得られますよ。

第5章「生殖・生活環・発生」

 演習1:問 下線部「裸子植物であるスギ・マツは花粉管を伸ばして受精にいたる。したがって、同じ裸子植物であるイチョウとソテツの精子の発見は、植物の生殖方法の進化を考える上で重要な意味を持ち、世界の植物学会を揺るがせた」とあるが、精子の発見が植物の生殖方法の進化を考える上でどのような意味を持っていたのかを簡潔に説明せよ。

さあ、いったい何を書いたらいいんでしょう? 以前、この問題の模範回答として「イチョウやソテツの精子の発見は、陸上植物は、胞子体を発達させ配偶体を退化させることで乾燥に適応していったことを示している」というのをみかけましたが・・・

よく「夏は問題集をやろうと思うのですが、何か良いものはありますか?」という質問を受けます。この質問、けっこう困るんですよね。なぜなら、それが”良い問題集”であるかどうかは、その学生の能力によってしまうからです。前記の模範解答を読んだとき、文の意味すらわからない学生は、はっきり言って問題集をやってもそれは時間の無駄です。素直に夏期講習会を受けましょう。入試の勝利者になる者、いや、入試以外でも勝利者になれるものは、素直に自分のダメなところを認め、そしてそれを解決するために素直に人に頼れる人です。

ちなみに、さっきの模範解答を読んで「なんだこれ? この解答はこの問の答えになってないよ」とまで見抜けた学生は、問題集によって学力を伸ばせるでしょう。

演習2:遺伝の問題なのですが、生活環が正しく理解できていないと解けません。演習1と合わせて生活環の理解を深めよう。

演習3以降では発生の実験考察問題・知識論述問題を多数載せていますよ。

 

というわけで、夏期講習会案内「ハイレベル生物講義」その3ではどのような問題を扱うのか、代表的な問題を紹介しました。よさそうだなあと思った学生さんはぜひ受講してくださいね。代ゼミ生だけでなく、他の塾・予備校の学生さん、浪人生、現役生でも大歓迎ですからね。あっ、それから、この「その3」だけでなく、「その1」「その2」も読んでおいてくださいね。

それでは、教室でお会いしましょう♪