夏期講習会案内 大堀求の「生物学的思考回路【2学期先取り編】」その2
今回は「2学期先取り編」の内容をもっと詳しく説明していきますよ(写真は「実験考察・達人への道」ってなっているけれど、今年度から名称を「2学期先取り編」に変更しました。その方が講座の内容を的確に表現していますからね)。
全体像:前回にも説明しましたが、内容は代ゼミの1学期のややこしいところ(呼吸・光合成・化学合成・窒素同化・遺伝子など)と2学期のややこしいところ(腎臓の計算問題・神経の電位のグラフ・生態系・系統分類など)で、解説と問題演習をおこないます。腎臓以外は生物Ⅱの範囲です。
こんな学生向き:「生物Ⅱを今年から始めた」、「生物が苦手だ」という学生向けですね。数字で表すと、記述模試の偏差値がいっつも60に達さない(偏差値40代~50代)という学生向けです。代ゼミ以外の塾・予備校生・現役生でもOKOK大歓迎♪
内容(第1講目):遺伝子をやりましょう。DNA・RNAです。いわゆるメンデル遺伝(AA、Aa、aa)ではありませんよ。まず典型的な計算問題をやりましょう。「DNAの長さとかDNA内にはいくつの遺伝子が存在するか」を計算するのです。この問題の解説を通して、DNAの構造などを復習しましょう。次にこれまた典型的な「タンパク質の合成」に関する問題を解きます。転写・翻訳など遺伝子が「どのようにタンパク質を設計しているのか」を復習しましょう。そして「遺伝子突然変異」の問題を解きます。点突然変異(塩基置換・付加・欠失)を復習しましょう。これで遺伝子の典型的な問題は解き終わりますよ。
内容(第2講目):代謝(酵素・呼吸・光合成・化学合成・窒素同化)をやりましょう。特に化学合成と窒素同化を中心にやりますよ。その他をやらないというわけじゃないですが、呼吸とか光合成ってなんだかんだ言いながら、頻出分野なので勉強している学生が多いんです。その一方で化学合成と窒素同化は、これもまた頻出分野なのにも関わらずやらない学生が多い。なんでかというと「わけがわからない」から。大堀も学生のとき、この分野、「わけがわからない」でしたよ。ややこしくって何言っているのかわかりませんでした。自分で学習しようとしてもする気にならない。というわけで、化学合成と窒素同化を中心にやります。でも呼吸・光合成もこと細かく解説を付けたからバッチリだよ。さて講義では、まず酵素の実験考察問題を解きましょう。次にこの分野特有の「化学反応式」の問題。「この化学反応式はなんという反応のものですか?」みたいな。さすがに次の式はわかりますよね?
6CO2+12H2O→C6H12O6+6O2+6H2O
そうですね。光合成の式ですね。じゃあ、これは?
4FeCO3+O2+6H2O→4Fe(OH)3+4CO2
え? こんな式見たこともないって? それが正解。だって教科書・参考書にはこの式、めったに載っていませんからね。でも出題されているわけです。本番でこういう見たことのない式と出会ったらどうします? 大堀の講義に出れば、いちいち暗記していなくても「ああ~、あれね!」ってわかるようになりますよ♪ いいですか、暗記していなくてもわかるってところが大事なんですよ。 楽しみにしていてくださいね。
次に典型的な光合成のグラフ・計算問題を解きましょう。そして最後は窒素同化・窒素固定のグラフ問題。この問題を通して窒素同化・窒素固定の復習をしましょう。「初めてだ」っていう大学受験生にもわかるように丁寧に説明していくからね。
内容(第3講目以降):第3講は腎臓の計算問題(原尿量を求めたり水の再吸収率を求めたり)、神経の電位のグラフ問題をやりましょう。第4講はホルモンと免疫、第5講は生態系と進化・系統分類をやりますよ。高校生のみなさん、特にこの辺は生物Ⅱの教科書では後半に載っていて、高校の授業では受験間際に習うなんていうことにもなりかねない分野ですよ。夏のうちにマスターしておきましょうね。
今回はここまでにしておきます。次回は第3講目以降の内容を詳しく説明していきますね。