復習シート ハイレベル①1学期1回目
みなさん、1回目の講義、どうでしたか?
さあ、それでは復習をしましょう。
ところで、シアノバクテリアが発生させた酸素で、多くの生物が死滅した・・・
という話、質問が多かったので、以下に解説をつけておきました。
☆ 増加した酸素は、まずは海水中の鉄イオンの酸化に消費された。その結果、
縞状鉄鉱床ができた。鉄イオンを酸化し尽くすと、海水中の酸素が増加し、
これが生物たちに影響を与え始めた。
酸素自体が生物に影響を与えるというよりは、生物体内に入り込んだ酸素から
過酸化水素、さらにこの過酸化水素からスーパーオキシドが生じる。
これら過酸化水素、スーパーオキシドなど、酸化力がきわめて大きい物質を、
活性酸素という。活性酸素が、細胞膜・DNAなどを酸化し、生物に悪影響を
与えるのである。
すると、生物は、それらの影響を抑制するためにカタラーゼや
SOD(スーパーオキシドジスムダーゼ)を作り出したのである。
これらの酵素は、今現在でも多くの生物が使っている。