夏期講習会案内 大堀求の「ハイレベル生物講義」 その2
今回は、夏期講習会「ハイレベル生物講義」の特徴、各章(第1~3章)の代表的な問題を紹介しますね。
第1章「細胞分裂」
演習1:ウォーミングアップ問題。トノサマバッタの雌雄の染色体数を求める問題があります。「トノサマバッタの染色体数なんて知らない」なんて言わないでよ。考えて算出するんです。
演習2:「〇〇分裂の△△期の図を描け」とか「〇〇期の染色体の動きを100字以内で説明せよ」など知識論述・描図問題。
演習3:第1章の山場。「細胞に放射性チミジンを取り込ませ、細胞分裂各期の長さを求める問題」の中でもこれはかなり手ごわいぞ。おそらくこのタイプのチミジン問題を見たことがある人はいないんじゃないかなあ。
第2章「呼吸・光合成」
演習1:前半は次のような表をもとにして、問題を解いていきます。
培地中の窒素源 気相 細菌X 細菌Y 細菌Z
な し 空気 生育 - -
硝酸塩 窒素ガス - 生育 生育
細菌X・Y・Zはどのような細菌なのでしょう。こうした表は、どこに注目したらいいんでしょうね。もちろん必要な知識があって、それをもとにして考えてゆくのです。講義では「いったいどんな知識が必要なのか」を説明していきますよ。中盤は、突然変異によって起こる増殖率の変化から「いったいどのような遺伝子が変異を起こしたか」を推定する問題。知識と生物学的な思考を要求されますよ。後半は教科書などではあまり説明がなされていない脱窒素細菌に関する問題。生態系の分野で名前が出るくらいなんですが、一体どういう細菌なのか、この問題で理解を深めよう!!
第3章「浸透圧・生体膜」
演習2:グラフから「グルコースの輸送がどのように行われているか」を考察する問題。”生体膜”の問題なんだけれど、意外なところで”酵素”の知識が役に立ってしまう。つまり、物質の輸送も酵素も・・・あとは講義でのお楽しみ♪
というわけで、夏期講習会案内「ハイレベル生物講義」その2では第1~3章でどのような問題を扱うのか、代表的な問題を紹介しました。よさそうだなあと思った学生さんはぜひ受講してくださいね。代ゼミ生だけでなく、他の塾・予備校の学生さん、浪人生、現役生でも大歓迎ですからね。あっ、それから、この「その2」だけでなく、「その1」も読んでおいてくださいね。次回「その3」では第4・5章を説明します。