コラム・お知らせ

冬期講習会 生物 二次・私大対策「難関大生物直前対策-今、やるべきこと-」

センター試験と国公立二次・私大の違いは、次のような点もあります。

それは「何がテーマになっているのか?」がわからないと全滅する可能性があることです。

テーマってなんでしょう? 

それでは、この講座「難関大生物直前対策-今、やるべきこと-」の第2問を例にして説明してみましょう。

 第2問には、ある細胞(細胞X)の遺伝子Aと遺伝子Bの図が示されています。1・2・3などととなっている部分はエキソン(=エクソン)を示すわけです。それ以外の-で示されている部分はイントロンです。

 で、遺伝子Aのイントロンもエキソンもすべて転写されてできたのがmRNA前駆体①、

遺伝子Bのイントロンもエキソンもすべて転写されてできたのがmRNA前駆体②です。

 そして次の段階でmRNA①②ができているわけですが、遺伝子Aは1・2・3・4・5、

遺伝子Bは6・7・8であるのにも関わらず、mRNAはそれぞれ1・3・4・5と6・7になっ

ています。

そう、RNAスプライシングによってイントロンとエキソン2・8が削除されたわけです。

図はこれだけ。さて、続く問題は次のようなものです。

問2「mRNA①は細胞Xでのみ見られるが、mRNA②はいろいろな細胞でみられる。このことから

どのようなことがわかるのか」。

さらに問3は「mRNA①が細胞Xでしかみられないことは何を示唆しているのか」。

ここまで読んで「な~んだあ」と思った人は”テーマ”が分かった学生さん。

では「全然わからない」という学生さん、次のようなことを知っていますか?

 ある遺伝子が発現するかどうか(あるタンパク質が合成されるかどうか)はどのようにして決まるのか?

  ①転写レベルでの調節

      (その遺伝子が転写されるかどうかでそのタンパク質が合成されるかどうかが決まる)

  ②RNAスプライシングレベルでの調節

      (スプライシングによってそのタンパク質が合成されるかどうか決まる)

  ③翻訳レベルでの調節

      (作られたmRNAが翻訳されるかどうかでそのタンパク質が合成されるかどうか決まる)

と、これらのことを知っていれば「ああ、この問題は、図と問題文の事実から、遺伝子A・Bそれぞれは①②③のどれによって発現が調節されているのかを考えさせるんだなあ=これがこの問題のテーマだ」と気がつくわけです。

が、知らなければ「え?何を言っているの??????」で終わってしまうのです。

知っていればどうということはないけれど知らないとどうしようもない問題が国公立二次・私大では

出題されるのです。

 つまり、「どのようなことがテーマになるのか?」をどれだけたくさん

知っているか二次・私大での得点力を上昇させるのです。

 この「難関大生物直前対策-今、やるべきこと-」ではそうした「どのようなことがテーマになるのか?」

をできる限り伝えていきますよ。

 ☆ 大堀の講座は代ゼミ生だけではなく、他の塾・予備校に通っている学生さん・現役生・高校生など

 だれでも受講OKですよ。ふるって参加してね♪