夏期講習会無料体験セミナーに御参加いただき、ありがとうございました(^O^)
今日は「夏期講習会無料体験セミナー」を受講してくれてありがとう。
そして横浜校では最後の問題の解説までたどり着かなくてごめんさない(^_^;)
それでは最後の問題の解説といきましょうか。
第5問 グラフの問題その4
B
問4・5
Xを注射しても「血しょう中のイヌリン濃度」と「1分間にろ過される血液の量(=原尿の量)」は
変化しないと書いてある。つまり、Xを注射しても「1分間に糸球体からボーマンのうに出てくる
イヌリンの量」は変化しないわけだ。
で
イヌリンはそのまま再吸収されずにぼうこうまでやってくる。
つまり
Xを注射しても尿中のイヌリンの量は変化しないのである。
にもかかわらず
グラフ(図1)を見ると、Xを注射した後の尿中イヌリン濃度は10倍になっている。
イヌリンの量が変化しないのにイヌリンの濃度が濃くなったのだから、これは尿中の水が減った
ということになる。
つまり
Xを注射すると尿中の水が減るわけだ。
これすなわち
Xによって水の再吸収が促進されたわけで、Xの正体はバソプレッシンとわかる。
なので
水の再吸収量は「増加」し、その分だけ尿量が「減少」する。よって問4は②が正解。
ちなみに
バソプレッシンによって水の再吸収が促進されても尿は出るわけで「体液中の水の減少が止まる」
わけではなく、「緩和する」だけである。なので「体液の濃度(浸透圧)が低下」するところまで
いかない。従って選択肢②の「体液の浸透圧が低下」はあまりよろしくないが、他に「水の再吸収
量が増加し。尿量が減少する」という選択肢がないので②を選ぶしかない。
問6
X注射前
①1分でできる尿は8mlと問題文に書いてある。
②イヌリンの尿中濃度は10.0mgと問題文に書いてある。
→なので尿8mlにはイヌリンが80mg入っている。
③求めるのは糸球体からボーマンのうに出てくる血しょうの量(=原尿量)・・・ⓐml
④この血しょうⓐに含まれるイヌリンは80mg。
⑤したがって水の再吸収量は(ⓐ-8)ml。
X注射後
⑥Xを注射しても糸球体からボーマンのうに出てくる血しょうの量は変化しない(ⓐml)。
⑦やはりイヌリンの量も変化しない(80ml)。
⑧尿中のイヌリンの量もX注射前と同じ。
⑨図1より、X注射前の尿中イヌリン濃度を1とすると、X注射後の尿中のイヌリン濃度は10。つまり10倍になったわけ。
→なので・・・
X注射前・・・尿8mlにイヌリン80mg
X注射後・・・尿?mlにイヌリン80mg(←これがX注射前の10倍の濃度)
よって?=0.8ml
⑩するとX注射後の水の再吸収量は(ⓐ-0.8)ml。
さて
尿量は8mlだったのが0.8mlに減少(=7.2ml変化)したが、問題文中に「水の再吸収量は0.8%変化」とある。
つまり
X注射前の水の再吸収量(=ⓐ-8)mlの0.8%が7.2mlなわけだ。
よって
(ⓐ-8)×0.008=7.2 → ⓐ=908ml
すると
X注射前のイヌリンの血しょう中濃度は・・・
血しょう908mlにイヌリン80mg
=血しょう1mlにイヌリン?mg
→ ?=0.088mg…≒0.09mg