相利共生No.2
さて相利共生といえばこれでしょう。クマノミとイソギンチャク。
これは与那国島のダイビングで撮影したもの。
ただし、この相利共生はちょっと説明が難しい。
というのは「相利共生が三つ巴になっている」からだ。
イソギンチャクは種類によっていろんな色のものがいる
けれど、それはイソギンチャクに共生している褐虫藻の
色なんだ。
で、この褐虫藻は、光合成をおこなって炭水化物を合成し、
その炭水化物を栄養源にして生きているわけだ。
そしてその炭水化物の一部は、生息場所を提供してくれて
いりイソギンチャクにもわたされ、イソギンチャクの成長にも
役だっている。
つまり、イソギンチャクと褐虫藻も相利共生の関係になって
いるわけだ。
ところで、イソギンチャクはこの褐虫藻に光を当てるために
”体を開いた状態”にしなければならない。
で、ここにクマノミが役に立っているようなんだ。どうやら
クマノミがいる方が体を開いた状態にしやすいらしい。
実際にくまのみがいるイソギンチャクといないイソギンチャクを
比べると、前者の方が開いている時間が長いし、成長速度も
大きいという報告があるそうだ。