西表島
擬態シリーズNo.1 「クダゴンベ」
このオオイソバナ。植物みたいだけれど、ク
ラゲ・イソギンチャク・サンゴ・ヒドラなどの
仲間で刺胞動物門に属します。
大きいと”うちわ”の直径が2m近くになるかな・・・
で、この動物に近づいてよ~く探すと、かわいいやつがいるんだな、これが。
ほ~ら、いた。色や模様がオオイソバナに
そっくりでうま~く擬態してでしょ?。
この魚はクダゴンベというんだけれど、
こういうのがいるって知ってて探さないと
普通は見過ごしてしまうね。
脊椎動物門・魚綱・スズキ目・ゴンべ科の魚で
大きさは10cm前後。細い口で小さな甲殻類
などを捕食するんだ。あんまり泳ぎ回らず、この写真のようにじっとしていて、たま~に思い出し
たかのようにス~ッと泳いでまたじっとする・・・を繰り返しているよ。
ちなみに、メガネゴンベという魚もいるけれど、機会があったら写真を載せるね。
相利共生No.2
さて相利共生といえばこれでしょう。クマノミとイソギンチャク。
これは与那国島のダイビングで撮影したもの。
ただし、この相利共生はちょっと説明が難しい。
というのは「相利共生が三つ巴になっている」からだ。
イソギンチャクは種類によっていろんな色のものがいる
けれど、それはイソギンチャクに共生している褐虫藻の
色なんだ。
で、この褐虫藻は、光合成をおこなって炭水化物を合成し、
その炭水化物を栄養源にして生きているわけだ。
そしてその炭水化物の一部は、生息場所を提供してくれて
いりイソギンチャクにもわたされ、イソギンチャクの成長にも
役だっている。
つまり、イソギンチャクと褐虫藻も相利共生の関係になって
いるわけだ。
ところで、イソギンチャクはこの褐虫藻に光を当てるために
”体を開いた状態”にしなければならない。
で、ここにクマノミが役に立っているようなんだ。どうやら
クマノミがいる方が体を開いた状態にしやすいらしい。
実際にくまのみがいるイソギンチャクといないイソギンチャクを
比べると、前者の方が開いている時間が長いし、成長速度も
大きいという報告があるそうだ。
マングローブ
カヌー遊びをしたときのもの。
オヒルギの林です。ここは支流で
つきあたりの本流を右へ行くと、
すぐに海になります。
時期を過ぎていて・・・
花がもうおしまい気味です。
この花から・・・
膝根(しつこん)が見えますね。
泥は、上流から運ばれた葉がつもって、
これらが細菌類によって嫌気的に分解
されてできたものです。つまり腐敗し
てます。なので泥を掘り返すとドブ臭
いです。
泥の中は酸欠状態で、根は空気を得るために一度地表に顔を出すわけですね。
サキシマスオウノキというのですが、泥の上にもしっかり
立っていられるように根が板状に発達しています。このよ
うな根を板根というのです。
この板根、写真では分かりにくいですが、大堀より大きい
んですよ。