コラム・お知らせ

センター試験が終わったら国公立2次・私大の準備だ!!

みなさん、こんにちは。センター試験が終わったら国公立2次・私大の準備に入りましょう。

レベルの高い大学を狙う皆さんには次の講座をお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※画像は2018年度のものです。

この講座は、ハイレベル大学で狙われる内容をテーマごとに解説していく講座です。

1・2学期には説明していない高度な内容が盛りだくさんです。

なお、毎年、いろいろな大学で、この講座の問題が的中していますよ♪

RNA干渉

体内で生じた、または体外から侵入した異常遺伝子に対抗する手段を

われわれ生物は持っています。それがRNA干渉です。

ではこのRNA干渉とは一体どういうシステムでしょうか?

さらに人間はそれを応用していろいろな研究に生かしているのですが、

それはいったいどういう方法でしょうか?

形質転換の利用

形質転換は「他の生物の遺伝子をまた別の遺伝子に送り込む」手段とし

て利用されていますが、では形質転換は他に利用できないのでしょうか?

いえいえ、人間はとにかくアイデアの生物、ちゃんと利用してますよ。

ではどんなことに利用しているのでしょうか?

一塩基多型(SNP)

一塩基多型ってなんでしょう? それを人間は何に生かしているのでしょうか?

入試ではどんな問題が出るのでしょうか?

遺伝子の変異

塩基置換によって遺伝子の途中に終止コドンができた。にも関わらず、

その変異遺伝子から合成されるタンパク質の分子量は、正常遺伝子から

合成されるものと違いがない。

ではいったい、どういう変異が起こったのでしょうか? ひらめき問題です。

GFP

いま“はやり”のGFP。これはいったいなんだっけ?

だれが発見したんでしたっけ? どのように利用するのでしょう?

テロメア

「DNAポリメラーゼは5’から3’方向にのみ複製を行う」

「プライマーRNAってなんだっけ?」

「リーディング鎖とラギング鎖と岡崎フラグメント」

「DNAは複製のたびに短くなっていく!?」「テロメア」

「がん細胞とテロメアの関係は?」「テロメアと老化の関係は?」

などなど・・・この辺はややこしいことがたくさんですね。

でも興味深いこともたくさん。もう一回整理整頓しておきましょう。

ベクター

ベクターといえばウィルスとプラスミドですが、さらにアグロバクテリウムという

細菌もいます。これはどのような生物なのでしょうか?

アグロバクテリウムは植物に感染し、自身が持っているTiプラスミドに

存在する遺伝子を宿主の植物に送り込みます。

この遺伝子によって植物細胞が“腫瘍”を形成するのですが、ではいったい

このTiプラスミド上にある遺伝子ってどんな遺伝子なのでしょうか?

人間はどうやってベクターとして使うのでしょう?

両逆数プロット

ある酵素の阻害剤が見つかったが、これは「競争阻害なのか?」それとも

「アロステリック効果なのか?」を一体どうやって調べるのでしょう?

これは大学に入ってからも一般教養で習う可能性が高い内容ですよ。

●遺伝子ターゲティング

「この遺伝子はどんな機能を持っているのか?」を調べるにはその遺伝子の

機能を止めてみると推定できますが、ではどうやって遺伝子の機能を止める

のでしょう?

だって多細胞動物の体細胞すべてが持っているその遺伝子の機能だけ止める

んです。どうやって? それが遺伝子ターゲティングです。

MRSA・VRE

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、略してMRSA。バンコマイシン耐性腸球菌、

略してVRE。ペニシリンGからはじまった抗生物質は細菌に対してどのように

作用するのでしょうか?

さらに薬剤耐性菌はどのような耐性を持っているのでしょうか?

性転換

生物にはその一生の間に性が変化するものがいます。でもこの場合、

オス→メスの場合と、メス→オスの場合があります。

ではどういう場合にオス→メスに性転換し、

どういう場合にメス→オスに正転換するのでしょうか?

聞いて納得、「うう~ん、生物め、やるなあ」と思うことうけあい♪

オスとメスのバトル

ミヤマカワトンボのメスは複数のオスと交尾する。これはただの“淫乱”なの?

ミヤマカワトンボのオスは縄張りを持つものと持たないものがいる。

子孫を残すために互いが戦略を張り巡らせる。では一体どういう戦略なのか?

●その他

「口蹄疫」・「プリオン」・「HIVのgP-120とヘルパーT細胞のCd-4」

「ヒトパピローマウィルスと発がんの仕組み」・「モノクローナル抗体」・

「オペロン説」など出題可能性が高く、かつ興味深いテーマがてんこ盛り。

 

★講座の内容は、若干変更となる場合があります。

★この講座「大堀求の生物(難解・最新分野)」では、これらのテーマについて

「どんなことか」を正しく理解してから「入試ではどういう考察・ひらめき問題が

出るのか?」を説明し、さらに「人間はこれらをどのように応用して利用している

のか?」などをわかりやすく解説していきます。お楽しみに♪

 

★日程・時間割(①~④で完結)

本部校 :2020年 1月28日(火)~29日(水)

28日・・・①13時30分~15時00分 ②15時30分~17時00分

29日・・・③13時30分~15時00分 ④15時30分~17時00分

新潟校 :2020年 1月30日(木)~1月31日(金)

1月30日・・・①17時30分~19時00分 ②19時30分~21時00分

1月31日 ・・・③17時30分~19時00分 ④19時30分~21時00分

名古屋校:2020年 2月3日(月)~4日(火)

2月3日・・・・①13時30分~15時00分 ②15時30分~17時00分

2月4日・・・・ ③13時30分~15時00分 ④15時30分~17時00分

 

★ この講座はハイレベルな内容を扱います。自分が受験する大学のレベル、

自分の現時点での実力を確認して受講するかどうか判断しましょう。

大学のレベル:国公立中堅以上の大学

欲しい偏差値:50台の後半以上

★詳しくは代ゼミのHPをご覧ください。

http://www.yozemi.ac.jp/course/koshukai/

★本部校にておこなわれる講義は収録・録画され、フレックスサテラインによって各地の

代ゼミ校舎・提携予備校などで好きな日程・好きな時間で受講することが可能です。

 

 

 

2020年1月実施 センター試験「生物」解説

みなさん、こんにちは。センター試験が終わりました。結果はどうだったでしょうか?

この大堀も問題を解いてみたので、ちょっと解説してみます。

急いで作成したので、あとから訂正箇所が出てくるかもしれません。

その辺はよろしくお願いします。

 

全体的な感想

全体として、例年に比べて少し雰囲気が変わったかなあという感じ。

実験考察問題も、決して難しくはないですが、より“しっかりしてきた”感じを受けました。

細かい分析はhttps://sokuho.yozemi.ac.jp/center/bunseki/1312956_2188.htmlに譲りますね。

 

第1問

A 遺伝情報の発現

問1・2 オペロン説の内容が頭に入っていれば余裕の知識問題。

問3 ヒストン・基本転写因子・スプライシングなどの内容が頭に入っていれば余裕の知識問題。

B 細胞分裂

問4 典型的な細胞周期計算問題。

次のことを知っていれば解けるはず。

   ●細胞周期=細胞の数が2倍になるのにかかる時間

問題文中の次のことがわかれば解けるはず。これは国語力かな?

   ●「凝集した染色体を持つ細胞が10%」=「分裂期の細胞が10%」

問5 入試によく出るグラフ 

   ●A=G1期・B=S期・C=G2期+M期

 

第2問

A 発生と遺伝情報の発現

問1 イ・ウの現象は卵割に限ったことではないね。

問2 実験考察問題

  ●cから「赤卵片と黒卵片のどちらかが表皮、どちらかが筋肉を分化させる」

   ということがわかり、これとb「赤から表皮が分化する」ことから「黒卵片

   が筋肉に分化する」と推定できる。  

   よって、bとcは必須。おそらく、ここまでは分かった学生が多いであろう。

  ●しかし、bとcだけでは、「赤卵片と〇卵片をくっつければ表皮と筋肉が

   できてしまうかもしれないので(筋肉ができるのに黒卵片は必要ないかも

   しれない)」ので、その可能性を除去するためにdが必要となる。

問3 実験考察:簡単♪

  ●実験1:黒卵片には筋肉に分化するのに必要な物質が含まれていることがわかる。

   で、実験2より、その物質はタンパク質ではないことがわかり、さらに、実験3より、

   その物質はRNA  らしいことがわかる。実験4は実験1~3の対照実験である。

B 花の形成(A・B・Cモデル)

問4 教科書に載っているA・B・Cモデルが頭に入っていれば余裕。

問5 オ・カを埋めるための文がちょっとわかりにくい。

   「減数分裂に入る前の」とあるが、これがG1期を指すのであれば「オ」は「1倍」、

   G2期を指すのであれば「1/2」となる。しかし、「オ」の選択肢に「1/2」は

   ないので「1倍」となり、「減数分裂に入る前」とはG1期のこととなる。

   これに従って「カ」は「1/2」となる。仮に、「減数分裂に入る前」がG2期ならば、

   「カ」は「1/4」となるが、選択肢に「1/4」はない。

 

第3問

A 動物の反応

問1 ピントの調節の知識問題。

問2 神経に関する知識問題。

問3 実験考察問題。:大堀求の冬期講習会講座を受講した学生は瞬殺できたのでは?

   触角は主に匂い(フェロモンなどの化学物質)を受容する装置であること。さらに、

  匂いの発生源の方向は2本の触角があってはじめてわかるという説明をおこなった。

  この問題では、性フェロモンの発生源であるメスがいる方向は、触角が2本ないと

  わからないことになる。

B 植物の反応

問4・5 実験考察問題。

   実験5・6から変異体Cは「アブシシン酸を合成できるが、受容することができない」、

   変異体Dは「アブシシン酸を合成できないが、受容することはできる」ことがわかれば

   あとは余裕。

問6 発芽に関する植物ホルモンの知識問題。

 

第4問

A 生態系

問1 よく出る「アブラムシとアリの関係」

問2 「絶滅の渦」などを勉強していれば余裕の知識問題。

問3 知識問題。昆虫の社会では、カーストが固定されている。哺乳類や鳥類の場合は“下剋上”がある。

   ただし、昆虫のカーストは女王・王・ワーカー・兵隊であり、「ヘルパー」はない。

 

B 物質収支

問4 総生産量・純生産量の内訳を知っていれば簡単な知識問題。

問5 実験考察問題。簡単なグラフの読み取りである。

 

第5問

A ハーディー・ワインベルグの法則

問1 簡単な知識問題。突然変異のほとんどは有利・不利のない中立なもので、自然選択は作用しない。

  しかし、遺伝的浮動によってある遺伝子は増加し、別の遺伝子が減少るということが起こる。

問2 Wの遺伝子頻度がp、wの遺伝子頻度がqとすると、WW:Ww:ww=p:2pq:q

  であることを知っていれば簡単。

問3 一般に非同義置換が起こると、その遺伝子からできるタンパク質は機能が低下する。

  それが重要な遺伝子だった場合、そのような変異遺伝子を持った個体は生き残らない。

  つまり、そのような変異遺伝子は集団中に広まらない。これが遺伝子X(0.0)

  逆に重要でない遺伝子であれば、その変異は集団中に広まる。これが遺伝子Y(0.6×10-3)

  残りの遺伝子Zの重要さはXとYの中間ということになる。

B 植物の進化

問4 知識問題。

    植物はコケ(ゼニゴケ・キンゴケ)→シダ(ワラビ)→裸子(アカマツ)→被子(ハス・アジサイ)

   順に進化してきた…ということを知っていれば楽勝。

問5 知識問題。

    コケ(維管束なし・枝分かれなし・オルドビス紀?に出現)

   →クックソニア(維管束なし・枝分かれアリ・シルル紀頃に出現)

   →リニア(維管束あり・根茎葉の区別なし・デボン紀ころ出現)

   →シダ(維管束あり・根茎葉の区別アリ・デボン紀ころ出現)

   ということと、ワラビがシダの一種である子をを知っていれば、

   図1の目盛りから答えが導き出せる。

問6 計算・実験考察問題。

  「0分」では、植物体の全体の重さが100。含水率が8%だから、水の重さが8、

  水以外の重さが92。で、この水以外の重さの「92」は、45分も90分も135分も

  180分も変わらない。ずっと「92」のままだ。あとは吸った水で重さが増える。

  「45分」では全体が205。そのうち水以外は92。よって水は205-92=113。

  よって、含水率は113÷205×100。これを「90分」でもやってみると、

  60%台になるはず。

 

第6問 遺伝子の発現

問1 実験考察

実験1:末尾の7つのアミノ酸は、酵素活性とは無関係であることがわかる。

実験2:末尾の7つのアミノ酸は、酵素をぺるオキシソームに輸送するのに必要とわかる。

問2 実験考察

   リード文の「酵素X1の末尾の7つのアミノ酸の部分が、酵素X2では別の2つのアミノ酸に

   なっている」とある。これを「酵素X1とX2では、末尾のアミノ酸はどちらも7個だが、

   アミノ酸配列が2つ違う」と読み取ってしまうと、解答不能となってしまう。これは、「酵素X

   1の末尾は7つのアミノ酸でできているが、酵素X2は、2つのアミノ酸からなっている。つまり

   アミノ酸が5個少ない」ということ。

   これがわかれば、終始コドンから数えて塩基が21個(アミノ酸7個分)あるmRNA-Aが

   酵素X1のもの、終始コドンから数えて塩基が6個(アミノ酸2個分)あるmRNA-Cが

   酵素X-2のものとわかる。国語力の問題でもある。

問3 知識問題

   フィトクロムは赤と遠赤、フォトトロピンは青を受容する。

   レタスの発芽(光発芽種子の発芽)といえばフィトクロムであることを知っていれば楽勝。

 

第7問 進化

問1 知識問題。

   環境中に酸素が増加したのはシノアバクテリアが原因。

   よって、アはシアノバクテリア(酸素発生型の光合成をおこなう生物)のこと。

   ちなみに、酸素を発生させない光合成をおこなうのは光合成細菌。

   紫外線を吸収すると言えばオゾンである。

   エディアカラ生物群は、どうも動いているのか動いていなかったのか定かではない㎡のが多いので

   「動物群」ではなく「生物群」なのだ。

   エディアカラ生物群の特徴は「でかい」「やらかい」「平べったい」である。

問2 知識問題。

  節足動物は旧口(原口が口になる)で、また環形動物と同じく体が節状だ。

問3 知識+考察問題。

  植物(シロツメクサ)と緑藻(アオアオサ)はクロロフィルaとbを持ち、

  褐藻(アラメ)はクロロフィルaとcを持ち、紅藻(マクサ)はクロロフィルaのみ…

  ということは知っておこう。

  それから持っているクロロフィルが

  おなじであれば類縁関係が近いということも知っておこう。「エ」は図を読み取れば正解できる。