合格体験記 2021年度 麻布大学獣医学科合格 Kさん
今回は麻布大学の獣医学科に合格したKさんの合格体験記です。
Kさんは再受験です。合格するのに2年以上かかってしまいましたが、
初志貫徹して念願の獣医の学部・学科に通うことになりました。おめでとう。
再受験するか迷っている方、再受験中の方、ぜひ参考にしてください。
今回は麻布大学の獣医学科に合格したKさんの合格体験記です。
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再受験するか迷っている方、再受験中の方、ぜひ参考にしてください。
みなさんこんにちは。代ゼミで共通テスト生物を担当する大堀です。
これから2学期までよろしくお願いしますね。
このウェブサイトでは1・2学期の間、予習・復習シートを講義の進度に合わせてUPして
いきます。
予習に使ってもいいですし、復習に使ってもいいですし、両方に使ってもいいです。
ただし、まずは英語・数学・国語をしっかりやってからですよ。生物はそれらのあと、
余った時間・隙間時間でやってくださいね。
あ、あと代ゼミに通っていないという学生さんもどんどん利用してくださいね。
みなさんこんにちは。代ゼミでハイレベル生物を担当する大堀です。
これから3学期までよろしくお願いしますね。
このウェブサイトでは1・2学期の間、復習シートを講義の進度に合わせてUPして
いきます。
予習に使ってもいいですし、復習に使ってもいいですし、両方に使ってもいいです。
ただし、まずは英語・数学をしっかりやってからですよ。生物はそれらのあと、
余った時間・隙間時間でやってくださいね。
あ、あと代ゼミに通っていないという学生さんもどんどん利用してくださいね。
復習シート ハイレベル生物① 1学期 1回目 2022年度 PDF
復習シート ハイレベル生物② 1学期 1回目 2022年度 PDF
さっそくですが、次の例題を解いてみましょう。
やはり知識問題なのですが、できたでしょうか? 解答は①です。では前回に引き続き、血球を例にして暗記の方法について説明していきましょう。次の表を見てみましょう。
前回の表に「形」「核の有無」「はたらく場所」も加えました。これらも暗記事項なのですが、「正しく理解する」ことで「なるほど~」となり、記憶に残りやすくなります。
●まず赤血球からいってみましょうか。
赤血球の形は円盤状です。それは成熟する過程で“脱核”するから。細胞内の大きな構造がなくなってしまうわけですから、ぺしゃんとつぶれて円盤状になります。
ところで、血管の中で最も細いのは毛細血管ですが、どのくらい細いか知っているでしょうか? 5~20μmです。だいたい7μmくらいのものが多いのですが、そうすると、毛細血管のうち直径が7μm未満のものは赤血球の直径より細いことになります。では、赤血球はどうやって通り抜けるのか?と思いますよね。1個1個変形しながら通り抜けていくのです。このとき、核がないので変形しやいわけです。
●次に白血球です。
・「赤血球は7μm」と覚えておいて、「白血球はその1~3倍」と覚えるんでしたよね。でも、白血球はどうして「1~3倍」と幅があるのでしょう? それは白血球の種類が多いからです。白血球の定義は「血球のうち、赤血球でも血小板でもないもの」です。つまり、寄せ集めなのです。だから種類も多く、30種類くらいあります。すると、小さいものから大きいものまであって「1~3倍」という幅になるのです。なお、白血球のうちリンパ球は6μm、つまり赤血球とほぼ同じ。好中球は赤血球の2倍くらい、マクロファージや樹状細胞は3倍くらいです。
・白血球の寿命はあまり問われません。だからそれほど暗記しなくてもいいのです。では、どうしてあまり問われないのでしょうか? それは白血球によっていろいろだからです。いろいろなので出題されないわけです(好中球なら1日、B・T細胞が記憶細胞となった場合には年単位の寿命となります)。
・次は白血球の形とはたらく場所の説明です。白血球は、血管の中でも外でもはたらきます。血管の外は「組織」と表現されますが、病原体は血管内よりもまず組織中に侵入してきます。ですから血管内にいるだけでははたらきようがありませんね。そこで白血球は血管の壁の隙間をすり抜けて血管の外に出ることができるのです。
すり抜けるわけですからアメーバ状です。アメーバ状ということは形が決まっていない、つまり不定形です。このように、「はたらく場所」と「形」には密接な関係があったわけです。
●最後に血小板を見ていきましょう。
血小板は小さいです。ではなぜ小さいのかというと、それは巨核球という細胞の断片だからです。
断片だから核もないし形も定まっていない、つまり不定形というわけです。ということは、血小板は「小さくて核がなくて不定形」と暗記するより、「巨核球の断片」と一言覚えておけばよくないでしょうか? 暗記量を減らせますよね。
こんなふうに、なぜそうなのか? どうしてそうなのか? というように正しく理解していると知識が定着しやすくなります。
なお、選択肢の④に「毎日新しく誕生する」とありますが、白血球に限らずすべての血球は毎日新しいものが骨髄で誕生しています。これも暗記事項です。
☆代ゼミの大堀の講義では、ただ「これを暗記しろ」ではなく、どうしてそうなのか? なぜそうなのかもバンバン説明します。受講予定の学生さん、楽しみにしていてくださいね♪
☆参考書「大堀先生 高校生物をわかりやすく教えてください(上巻・下巻)」でもそのように説明しています。ぜひ活用してください。
次の例題を解いてみましょう。
さて、分かったでしょうか? 解答は②。ただの暗記問題ですね。覚えていればできるし、覚えていなければできない。ただそれだけです。ところでこの問題は赤血球のことを聞いているのですが、他の血球、つまり白血球や血小板の数値も暗記しておかなくてはならないのでしょうか? もちろん暗記しておかなくてはなりません。次の表を見てみましょう。
教科書・資料集などによく載っている表ですね。ではこれらをどう暗記するのでしょうか? 「赤血球の大きさは7~8μm、白血球は6~24μm、血小板は2~4μm…」というよに覚えるのでしょうか? だったらいちいちこのサイトで書きませんよね。まずは最も重要な血球を覚えるのです。
では、赤血球・白血球・血小板のうち、最も重要な血球は何でしょうか? 次のように考えればわかるはずです。
「いま、血小板が体内から消え去ったらどうなるでしょうか?」。そう、血管が破れたときその部分がふさがらなくなりますよね。破れ方にもよりますが、出血多量で死ぬ可能性もあります。でもとりあえず、血管が破れるまでは生きていけますよね。
では「いま、白血球が体内から消え去ったらどうなるでしょうか?」。そう、病原体が侵入しても排除できなくて死んでしまうかもしれません。でもとりあえず、病原体が侵入して来るまでは生きていけますよね。
では、「いま、赤血球が体内から消え去ったらどうなるでしょうか?」。赤血球がなくなると体内の細胞たちは酸素を受け取れなくなります。ですからほぼ即死(特に脳の神経細胞が大きなダメージを受けます)。おそらく5分ともたないでしょう。
ここまでくれば赤血球・白血球・血小板のうち、最も重要な血球はどれかわかりますよね。赤血球ですね。赤血球は今、この瞬間を生きるのに必要な血球です。白血球と血小板はこれから先も生き続けるのに必要な血球です。
というわけで、赤血球が最も重要。入試でも最も出題されます。まず赤血球の数値は細かくしっかり覚えるのです。ただし、ちょっと注意。「赤血球の大きさは7~8μm」なんですが、7も8もそんなに違いはないですよね。だったら「赤血球の大きさは7μmくらい」でよくないですか? 7より8が好きなら「赤血球の大きさは8μmくらい」でもいいです。同様に「数は500万個/m㎥くらい」、「寿命は100日くらい」とキリよくいきましょう。ちなみに、個数の単位は重要ですよ。「個/m㎥」ですからね。
では、他の血球はどうしましょうか? それは「最も重要な赤血球と比べてどのくらいなのか?」と覚えるのです。
白血球なら「大きさは赤血球の1~3倍くらい」と覚えます。そして個数ですが、赤血球は「百万の位」でしたね。それに比べて白血球はめちゃくちゃ少なくて「千の位」です。3500~9000なんて覚えなくていい、これで十分です。というわけで「白血球の個数は数千個/m㎥」と暗記しましょう。なお、寿命については次回説明します。
同様にして、血小板なら「大きさは赤血球の半分以下・個数は数十万個/m㎥、寿命は赤血球の1/10」という具合です。
というわけで、今回は「最も重要なものを細かく覚えて、残りのものはそれと比べてどうなのか」でした。次回は、同じく血球をテーマにして「正しく理解すれば暗記しやすくなる」というお話です。お楽しみに。
☆代ゼミの大堀の講義では、ただ「これを暗記しろ」ではなく、どうしてそうなのか? なぜそうなのかもバンバン説明します。受講予定の学生さん、楽しみにしていてくださいね♪
☆参考書「大堀先生 高校生物をわかりやすく教えてください(上巻・下巻)」でもそのように説明しています。ぜひ活用してください。
今回もいきなり例題です。
この問題の類題が今年(2022年2月)の北海道大学で出題されましたが、さて例題はできたでしょうか?
やはり暗記問題なのですが、どう暗記しましょうか。これは前回の「ホルモンの成分」の…
と一緒に暗記してしまうと効率がいいです。つまり…
・・・という具合です。すなわち
・・・という「“形”で暗記」するわけです。いろいろな語句・言葉は左脳に蓄積されます。ところが皆さんの左脳はもう英単語でいっぱいなはずです(いっぱいではなくてもこれから詰めていかなくてはなりません)。ですから、もう生物用語は入りにくい。そこでまだまだ余裕のある右脳に詰め込むのです。言い換えると「右脳で暗記する」ということです。ただし、右脳は「言語」は扱えません。そこで「図」「形」にするのです。みなさんもいろいろ工夫して「形で暗記(=右脳で暗記)」してみましょう。
解答:①・②・④・⑥・⑦・⑨
☆「“形”で暗記」は他にもありますが、代ゼミの大堀の講義ではそれらをバンバン説明します。受講予定の学生さん、楽しみにしていてくださいね♪
☆参考書「大堀先生 高校生物をわかりやすく教えてください(上巻・下巻)」でも説明されています。ぜひ活用してください。
今回はいきなり例題です。解いてみましょう。
さて、どうでしょう? ホルモンの成分はよく問われます。だから少なくとも教科書に載っているホルモンの成分くらいは暗記しておかなくてはなりません。が、だからといって「インスリンはタンパク質で、糖質コルチコイドはステロイドで・・・」と1つ1つ暗記していったらきりがありません。そこで「少ないのを覚えておいて、あとはみんな〇〇」というようにするのです。次の表を見てみましょう。
ホルモンの成分にはタンパク質・アミン・ステロイドがあります。このうち、アミンとステロイドは少ないのでこの2つを暗記してしまって、「残りのホルモンはみんなタンパク質」とすればいいのです。
ちなみに、アミンというのは次の図のように…
・・・アンモニア(NH3)の-Hの部分が別の物質に変化しているものの総称名です(アンモニアもアミンに含めます)。
それから、雌性ホルモン・雄性ホルモンは教科書にはあまり載っていませんが、けっこう出題されるので知っておいた方がいいです。
解答:②・④・⑥・⑦・⑨
☆「少ないのを覚えておいて、あとはみんな〇〇」は他にもありますが、代ゼミの大堀の講義ではそれらをバンバン説明します。受講予定の学生さん、楽しみにしていてくださいね♪
☆参考書「大堀先生 高校生物をわかりやすく教えてください(上巻・下巻)」でも説明されています。ぜひ活用してください。
生物の勉強法(その1~5)を読んでくださった方、ありがとうございます。さて、読んでみてどう感じたでしょうか? 「生物ってまずは暗記だなあ」と感じましたでしょうか? そうなんです。その通りです。そこで、これから何回かに分けて「暗記のしかた」について説明してきますね。
ではさっそく、次の例題を解いてみましょう。
この問題はセンター試験の過去問ですが、さて、これどうしましょうか? 知っていればいいのですが、知らなくて解けなかった人はどうしましょう。「ゾウリムシは150μmである」と暗記するのでしょうか? でも、そんなことをしていたらきりがありませんよね。だいたいこの地球上にゾウリムシが何匹いるか知りませんが、全部150μmなのでしょうか? そんなわけありませんよね。分裂したばかりのものはもっと小さいし、「250μm」と載っている文献を見たこともあります。それにゾウリムシには種類があって大きいものや小さいものもいます。つまり、「ゾウリムシは150μmである」と暗記してもそれは無駄なわけです。実はこの大堀、この問題を初めて見たときゾウリムシが150μmであることは知りませんでした。でも解けました。なぜなら「必要なこと」をちゃんと覚えていたからです。では、必要なことって何でしょう? まずは「μm」という単位(「マイクロメートル」とか「ミクロメートル」、または「ミクロン」と読みます。)。大堀は「1μm=1/1000mm」と知っていました。そしてもう1つ、「ゾウリムシは肉眼でかろうじて見える」ということも知っていました。つまり、この問題は選択肢から「肉眼でかろうじて見える大きさ」を探すだけの問題なのです。「①1500μm」は1.5mmですから肉眼で十分見えます。「③0.15μm」は0.015mmですから、これは肉眼では見えませんね。「ということは②が正解だな」…とわかってしまうのです。というわけで、ここで「必要なこと」、つまり暗記すべきことは次の2点、「ゾウリムシは肉眼でかろうじて見える」・「1μ」m=1/1000mm」です。
こんなふうに、何でもかんでも暗記すればいいといいものではなく、「必要なこと」を暗記していかなくてはならないのです。
解答:②
というわけで、今回はこのくらいにしておきましょう。次回は、暗記のしかた(その2)「少ない方を覚える」の予定です。
☆代ゼミの大堀の講義では「必要なこと」が自然に身に着くようにしていきます。受講予定の学生さん、楽しみにしていてくださいね♪
☆参考書「大堀先生 高校生物をわかりやすく教えてください(上巻・下巻)」でも「必要なこと」が身に着くように説明しています。ぜひ活用してください。
今回は次の4つの項目の…
4.「論述問題って解答を読むとわかるけれど、いざ自分で書こうとするとやっぱり書けない」ですね。こうなってしまうのは…
①生命現象の正しい理解が不足している(または覚えておくべきことが暗記し切れていない)。
②表現法が暗記されていない。
・・・が原因です。
ではいつものように例題を解いてみましょう。これは2022年2月、大阪大学で出題されたものです。
さて、どうでしょう?
まずは①生命現象の正しい理解が不足している(または覚えておくべきことが暗記し切れていない)ですが、この問題では「覚えておくべきことが暗記し切れていない」となります。次の図を見てみましょう。
この図・語句は暗記事項です。というか、知ってますよね。さらに高音・低音をそれぞれ基底膜のどの部分で受容しているかも暗記事項です。それは次のようになりますね。
あとは②「表現法が暗記されていない」です。つまり、上の図中の「この辺り」をどう表現するかです。この場合、次のように表現すればいいでしょう。
もちろん「基部側」「先端側」は生物用語ではありません。他の表現でも構わないわけです。要するに採点者に伝わればいいのです。しかしだからといって、試験本番でいちいちこうした表現をその場で考えていたら時間が足りなくなってしまうでしょう。したがってある程度、こういう場合はこう表現するというものを頭の中に揃えておかなくてはなりません。
解答例
高音はうずまき細管の基部側、低音はうずまき細管の先端側を最も大きく振動させる。
次の問題でもう少し②「表現のしかた」を勉強してみましょう。
まずは①「生命現象の正しい理解」です。どうしてこういう形になるのかというと、それは次の理由によるわけです。酵素が反応を促進する際、一度基質と結合して酵素基質複合体になりますね。そして酵素基質複合体がたくさんできるほど反応がたくさん起こる。つまり、反応速度(v)は「単位時間内にできる酵素基質複合体の数」で決まるわけです。次の図を見てみましょう。ア→イでは基質濃度(s)が大きくなるつに連れて酵素基質複合体が増えていますね。だから反応速度(v)も大きくなっていく。ところが、基質濃度(s)がかなり大きくなったウ付近は、もうこれ以上いくら基質濃度(s)を大きくしても酵素基質複合体の数は増えません。これすなわち、これ以上反応速度(v)は大きくなりません。というわけで「一定になる」のです。
では②「表現法」です。もうここまで①「生命現象の正しい理解」ができていれば、表現法は浮かんでくるのではないでしょうか。とにかく「酵素基質複合体が増えなくなったから」なわけですが、どうして増えなくなったのかも説明した方がいいでしょう。
解答例1
「すべての酵素が基質と結合してしまい、酵素基質複合体が増えなくなるから」。
解答例2
「すべての活性部位が基質で飽和してしまい、酵素基質複合体が増えなくなるから」
ちょっとこれを応用してみましょう。次の例題を解いてみましょう。
細胞膜にはいろいろな膜タンパク質がはまっているわけですが、その1つが担体です。キャリアーともいいますね。グルコースは水溶性で、そのままではリン脂質二重層を透過できません。ですから、担体によって受動輸送されるのです。
すると、あとはグラフの形から「ああ、これは酵素のs-vのグラフと同じだな」と気がつけばいいのです。表現法としては「飽和」を使うと便利です。なお、「酵素基質複合体が増えなくなるから」に相当する部分は書かなくても大丈夫でしょう。
解答例:担体がグルコースで飽和したから。
最後にもう一題解いてみましょう。
まずは①「生命現象の正しい理解」ですが、活動電流は…
・・・ですよね。細胞の外側と内側で活動電流の向きが反対です。あとは、「どっちからどっちに流れるか」をどう表現するかですね。これは次のようにしたらいいでしょう。
というわで、「興奮部」「隣接部」と表現すればいいのです。
解答例:細胞外では隣接部から興奮部へ、細胞内では興奮部から隣接部に向かって流れる。
どうでしょう? これまで論述対策で「①生命現象の正しい理解」「②表現法を覚える」という視点で対策していましたか? 今後の勉強の参考にしてくださいね。
☆代ゼミの大堀の講義では「①生命現象の正しい理解」「②表現法」が自然に身に着くようにしていきます。受講予定の学生さん、楽しみにしていてくださいね♪
☆参考書「大堀先生 高校生物をわかりやすく教えてください(上巻・下巻)」でも①②が身に着くように説明しています。文章のいろいろな場所で「~と表現する」ってありますよね。これは論述対策のためなのです。この参考書を持っている人は探してみてくださいね。
前回の「生物の勉強法(その4)」で「副腎皮質は何胚葉由来か?」という問題を出しましたね。
ひらめいたでしょうか?
解答は「中胚葉由来」です。次のようにひらめくことができれば解けますね。
副腎皮質は糖質コルチコイド・鉱質コルチコイドを分泌する→コルチコイドはステロイド系のホルモンだ→ステロイド系のホルモンには他にテストステロン・アンドロゲン・プロゲステロン・エストロゲンなどがある→これらは生殖腺(精巣・卵巣)から分泌される→生殖腺は中胚葉由来だ→ということは副腎皮質も中胚葉由来なのではないか?
☆生殖腺が中胚葉由来であることを載せている資料集などは少ないとは思いますが、知っておいた方が絶対にいいです。
☆精巣からは雄性ホルモン(テストステロン・アンドロゲン)が、卵巣からは雌性ホルモン(プロゲステロン・エストロゲン)が分泌されるというのは暗記事項です。これらのホルモンは教科書にはあまりに載っていません。が、なんだかんだいって入試ではよく出題されます。2022年2月の北海道大学の問題ではテストステロンがテーマの問題が出題されました。
☆ステロイド系のホルモンを知らなくても「コルチコイド」は知っていますよね。コルチコイドは最後に「~オイド」がつく。ステロイドも最後に「~オイド」がつく。「だから類似物質」なのはわかりますよね? 同様に「テストステロン」には「ステロ」、「プロゲステロン」にも「ステロ」がつきますね。どちらも「ステロ」イドですね。
なんでも暗記しようとするのではなく、類推するクセをつけよう!!